外傷整形外科医スイスの田舎へ短期留学する

整形外科医がスイスに1ヶ月間短期留学しています

07.初日

1.カンファレンス

7:15に秘書さんと待ち合わせ

白衣をもらい、カンファレンスへ

カンファはすべてドイツ語、ちょっとだけ英語で自己紹介

ドイツ語は5センテンスしかわからん、ということで

おはよう・こんにちは・おやすみ・ありがとう・アイシテル

かましてきた。アイシテルはなぜかとってもウケた。

 

2.カードキーゲット

セキュリティで写真をとって、カードキーと病院の電カルのアクセスキーをゲットした

 

3.回診

部長先生の総回診である。

若手の先生が、カルテの印刷したのをもってプレゼンしているのは日本と同じ。

2時間位かけてまわる

まじ広くて迷路である

 

4.部長と歓談

1時間ほど医療システムについて直接教えていただいた

・医療は地方自治体で行われる

・重度頭部外傷or多発外傷は21の外傷センターへ送られ治療される

・DGUのレジストリにのっとったデータを取り、annualレポートが国から送られてくる

・メインのアウトカムは30日死亡

・それ以外の普通の外傷に関してはレジストリはなく問題とのこと

・ルーチンでとってるPROMsはない

とはいえ、論文の数は圧倒的に日本より多いのである

 

5.昼食

カードキーに50フランチャージ

カードキーで払うと15フランの昼食が11.5フランに

みんな、この値段で食べてるよ

すげー高い、これにコーヒーつけたら2000円だよ

若いアテンディングがドイツ語で政治について同僚と語っていたらしい

熱い男だ

 

6.外来

月曜午後は外傷チームの外来

熱い男の外来にお邪魔する

ノーマスクで対面外来である

もうコロナって終わったんだ、きっと

丁寧にX線をチェックしているし、可動域も丁寧にみている。大変素晴らしい。

抜釘はルーチンで勧めているとのこと、サクッとICして同意書と手術申込書だけ印刷

あとのサインや日程調整、そもそも次の外来予約の調整などは秘書さんがやる仕事のようである

カルテはiphoneに録音、あとで書き起こしてくれるらしい。

タイプしなきゃならんのは辛いねぇと同情された。

ペーパーワークは面倒だね、といっていたが日本に来たらきっと彼は死んでしまうだろう

彼は日曜に3件手術をこなして、17時まで外来していた

タフガイだ

ヨーロッパでもこのようなど根性外科医はまだまだいるのである

 

スイスの外科医の給料がドイツ語のwikiでさらされていた

うん

しっかり働いてる分、めちゃくちゃもらってるんやな。

 

今日は外傷チームではなく、整形外科が外傷当直の日とのこと

呼出はないので、スーパーに行くことにしたのである