外傷整形外科医スイスの田舎へ短期留学する

整形外科医がスイスに1ヶ月間短期留学しています

69. スイスの術後外来フォローについて

Christianにはリハビリのことを聞いたけど、

 

johnclerk.hatenablog.com

 

術後のフォローアップについてValentinaに聞いてみた。

 

前回、上腕骨幹部骨折を一緒に手術したけどどういう感じでフォローになるんかな?

・2日後に病棟で創部チェックしてドレーン抜去

・すぐ退院

・その後は自宅に近い家庭医で、創部チェックしてもらいステープラーの抜鉤や抜糸もしてもらう。

・定期的なフォローは術後6週で、それまでに創部の問題があれば電話が来る

 

とのことである。

Sommer先生がいっていたように、手関節骨折のようなCommon fractureで家が遠い人や認知症の頚部/転子部骨折などはそこでフォロー終了のようだ。

包交は基本的にNurseの仕事であるとのこと、とはいえ心配な創は自分でチェックしているみたいである。

Christianはリストでも骨癒合と機能がよくなるまではフォローしているみたいである。

認知症の頚部/転子部はわざわざ来させても、人生に何も影響をあたえないだろうから早期に手放すようだ

 

家庭医と連携することで、外科医の仕事を減らしているようである。

 

日本だと術後の創部チェックやフォロー、痛み止めの処方なども自分でみてるわ、と話すと大変だねぇと言われた。

チームで見るとトータルの仕事が減るし、自分の仕事に集中することができるからいいんじゃないかなとのこと

 

生産性が違う仕組みである

全部を海外いいなぁ、ってのはアホな考えなので

和式にmodifyして、もっといい方法ないかなぁと思う