63. 16日目(月曜日) 抜釘+外来からのAOセンター見学へ
1. 抜釘
朝、Mathiasから呼ばれて抜釘のお手伝い
下腿の内側プレートとラグ1本を抜去
丁寧に伏在静脈をよけて展開していた
32歳、まだOberartztになって数年目の先生である
一人でやるのはまだ緊張する時期のはずだがどうどうとしている
2. 外来みてたら
Christianの外来見学
明日予定の大骸骨近位部の遷延癒合症例のIC
水曜予定の上腕骨骨幹部骨折(良性腫瘍の病的骨折を2回保存でなおしたあとに3回目)のIC
などいろいろありつつ
15時50分頃にソマー先生に呼ばれた
「AOに電話したわ、今日のARI(AO Research Institute)ツアーいってきなさい。
Marcoが乗り継ぎを教えてくれるよと
Marcoに聞くと16:19に出れば、なんとか18:00にDavosについて間に合うよとのこと
いそいで準備して出かける
晩御飯が食べられない可能性を考えて、駅のCOOPでパンとジュースを買っていくのを忘れない
3. 再びDavosへ
こないだスキーで来たので
勝手知ったるDavosの街である
会議場もどこにあるか知っているので何もこまらないぜ
会場にいくと、AOの教育担当の秘書さんが出迎えてくれた
18:30に出る予定だけど、このバスに乗ってて、48人目の参加者よ
とのこと
今日はAO Davos course 1週目に参加している希望者がAO本部を見学できるツアーのようだ。ORPの参加者・Spineの参加者・CMFの参加者がメインだった。
中ではARIの先生たちが迎えてくれて
最初に全般的なお話
あとは8人1チームに分かれて、5ブース説明があった
液体で体内に注入し、音で再構成させる研究をしているチームや
どうやって関節の動きを再現してストレス検査をするかのチームとか
いろいろなチームがあって研究していることがよくわかった
お世話になっているKantonsspital Graubundenの部長だったAO founderの一人であるMartin Allgowerの写真もたくさん飾られていた。
帰りのバスが駅にとまってくれたので、一人降りてChurまで帰る
家についたときは22:30をまわっていた
急なことだったけど、いい経験になった。
62. 今日の一本 Bernina beer
St.Moritzのロープウェイ中間駅の食堂で
ピザといっしょに飲んだビール
きっとここらへんのクラフトビールなんでしょう
もう疲れ果てていたのか、美味かったのは覚えてますが味がわからない
もう一度のみにいかないとー
61. ランドヴァッサー橋を写真におさめる&日曜に駅前でやってる店って
1. St. Moritzから帰ってきた
朝ごはんを堪能したあと、St.Moritzから帰ってきました。
え?滑らないの?って
昨日より降ってるよ!
朝からずっと降ってるよ!
もうちょっとベースが自然雪になれば、新雪をたのしみにいくのによいんでしょうけど
このゴーグルとベースが超硬い雪であることを考えると、ケガのリスクが高すぎる。。。
というわけで、行きには体験できなかった世界遺産の電車を楽しみました。
山の中をループして高度を下げて、谷にかかった橋をこえて、また逆の山の中をループして、というこれを100年以上前につくったのかいな、
ユングフラウヨッホに行ったときも思いましたが、すごいですなスイス。
これが有名なランドヴァッサー橋
これはきっと、いい天気の日に、電車の外からこの橋を電車が通るのをみるのがいい気がする。
なかからだと凄さがなにもわかんない。。。
これでみてください
2. さて日曜にやっているお店は?
日曜は全然店が開いてないんです。
開いているのは駅のちっちゃなコンビニだけと思っていたんです。
ナニコレ
駅ナカのCOOP開いてるぢゃん!
いつも行ってるCOOPよりは全然小さいけど、普通にもろもろ売ってる。
最後の日曜に気づくとは、、、
ちなみにこの向かいはIKEAでございます。
当然日曜はやってません。
日曜にIKEAは集客なんかしないんです。
60. St.Moritzに行ってみた-3 晴天率93%どころか吹雪いてきたよ
1. 中間駅である
こころを燃やせ!
いや、もう折れてますね
もう結構すべったし(話す相手もいないのだ、ひたすら修行のようにすべるしかなかろうて)、寒いし、腹減ったし
2700mのレストハウスに入りました
ここでは、レジで注文すると
そこからピザを焼いてくれるのです。
Corvatschスペシャル的なやつを頼みました(27フラン)
チーズ・生ハム・ルッコラ
うめぇぇぇぇぇ
ビールもおいしくて巨大なピザを食べてしまいました。
しかたないよ、分ける相手いないんだから
2. 下界へ
というわけで、もうお酒も飲んだし飲酒スキーは危険なので
ロープウェイで下山
ちょうどバスも来ていたので、乗り込むと20分弱でホテルの前に到着。
レンタルを返して、ホテルに。
朝も早かったので、バタンキュー
3. 夜のSt.Moritz
起きた時間は夕食をとるか微妙な時間帯
15時にあの巨大なピザをたべたせいか全くお腹はへらず
St.Moritzの夜の町並みを散歩してきました
高級リゾートというだけあって、アルマーニ・ルイヴィトンといったブランドショップが立ち並んでいます。
太陽マークのイルミネーションが多く、とてもきれい。
まぁ、今回は全然太陽に会えませんでしたけどね。。。。
最高の時期に来てみないとわかりませんが、個人的にはDavosのほうがコースが良かった気がします。
でも、やっぱり最高の時期に来てみないとね。
59. St.Moritzに行ってみた-2 晴天率93%なんだよね?
1. Corvigliaに向かう
スキー教室の先生と大量の生徒に囲まれながら、ケーブルカーに乗り込み山をあがっていく
中間駅から、もう一本ケーブルカーを乗り継いでCorvigliaへ
ここからもう一本ロープウェイを乗り継ぐと、Piz Nairにいけるのですがまだ雪が足りないようで閉鎖中
さて、今日の天気は
予報では曇り、ときどきsunny、昼以降雪が強くなる
って雪やないか
おい!93%!仕事してへんやないか!
あすならよかったんじゃなかったですか、って?
明日はさらにもっと雪予報や!
どないなってんねん。2日連続晴れないのって7%×7%という確率なんやで
太陽はほぼ見えず
もってきたゴーグルのレンズの相性が悪く、雪面がほとんど見えない
怪我するのが怖すぎるので、ビビりながら滑る
印象は一本で上がれるリフトで滑れるバーンの距離がDavosより短い印象
5本ほどすべってコーヒー休憩
何本か追加ですべって、St.Moritz Badに降りるロープウェイで下山
バスに乗って次の山へ
2.Corvatschスキー場に向かう
St.Moritzもいくつかスキー場がありますが(遠いとこはバスで40分)、Corivigliaと湖をはさんだ向かいにあるCorvastschへ
ここは最高地点が3303mという高所ですべれるスキー場
バスでCorvataschのロープウェイ駅までつきました
2700m地点まで、1つ目のロープウェイでいけます
けっこう人がいたのに、2本目のロープウェイに3人しか乗らない
嫌な予感。。。
たしかにどんどん雪が強くなってる
うへぇ、雪面もみえないし、ひともいないし超こわい。
がっりがりのバーンの上にちょい重い雪がかさなって、油断するとエッジを取られる。。。
こんなとこでケガしたらシャレにならない(Valentinaは昨年スキーでピロン骨折してSommer先生にOPしてもらったらしい、、、)ので
超安全すべりで降りてきました。
圧倒的に高所にありますが、ニセコのほうが良い雪なんですね。
OberarztのMathiusも日本のニセコに行ったいうてましたし。
かれは毎日天気で新雪なくて悲しかった言うてました。
雪も強まってきたので、もう帰ろうかと思いましたが、ここで帰るってのはね。
まだ13時半じゃない?
中間駅でビールをのみたくなる衝動をおさえて、2本ほど滑る
ちょっと調子がでてきたとおもったら、エッジがひっかかってついに転倒してしまった。。。。
どんだけ締め込んでもブーツがゆるめなのもあって、コントロールいまいち効かないっす。
もう14:30か、、、、
これはもう、、、
58. St.Moritzにいってみた-1 晴天率93%だぜ
1. ChurからSt.Moritzまで
今日は、Davosにならぶ高級スノーリゾートであるSt.Moritzまで来ましたよ。
晴天率93%の晴れが約束された、素晴らしいスキー場だ!
さてさて、前日は手術がおわったの結構遅かったですが、
頑張って4時に起きました(手術前に支度しておいた)。
バスがないので、4時半に家を出て歩いてChur駅まで
朝5:09発のSt.Moritz行きの始発に乗り込みます。
ChurからThusis、Filisurを経由し南の方へ
ThusisからSt.Moritzまでの区間はアルブラ線といわれていて
世界遺産に登録されています。
氷河急行やベルニナ急行という有名な観光列車が通っている鉄ちゃんが大好きそうな路線です。
https://www.rhb.ch/jp/panoramic-trains/bernina-express
ランドヴァッサー橋やアルブラトンネル前のループ橋などみどころがあるようですが
残念ながら日の出は8:00
まっくらで何も見えません
帰りに楽しむこととします
7:15くらいにSt.Moritz到着
さて、リフトが動き出すは8:00
レンタル屋が開くのも8:00
うーん時間がたっぷりありすぎる
2. ホテルでSleep + SkiのSkipassを購入する
とりあえず今日とまるホテルに向かいます
ケーブルカー駅からあるいて2分もかからずのところにあるCrystal hotelが今日の宿です。
St.Moritzではホテルに泊まると、Sleep+Skiという安いSkipassを購入できます。
通常80フランくらいする全山共通券が45フラン、デポジットで10フランとられますがリフト券を返すと返却されます。
ホテルのフロントに聞いてみると、もう部屋の準備ができてるからチェックインできますよとのこと
ありがたい
暖かい部屋でもろもろが動き出すのを待つことができる
しかも、部屋のミニバー(水2本、Rivella1本、コーラ1本、オレンジジュース1本、Calanda edelbrau1本)は無料とのことである
部屋もとってもきれいだし、スキー場は近いし最高だ
3. スキー一式をレンタル
ある程度荷物をホテルに置いて、レンタルショップに向かう
ここはカーブルカー乗り場の向かいにあるSki service Corvatschというお店
St.Moritzではいくつか店舗があるようだ
ALPINE RESORTで予約すると、現地より少し安く予約できるよ
ある程度滑った経験があること伝えると
頼んだパフォーマンスモデルではなく、プレミアモデルのStockli SL Laserを貸してくれた
先週DAVOSで使ったのと同じモデルである、今回は165cmにしてもらった
ブーツが少し柔らかめだが、仕方ないか。これは先週のNordicaのがよかったなぁ。
つづくー
57. スイスの外科医の引退事情
1. 65歳が定年
昼食中に、日本人の医師はいつまで働くんだ?といわれました。
おおよそ多くの病院では65歳が定年であることを話し、だけどそのあとも働いている医師が多いことを伝えました。
Sommer先生は任期があと2年だそうです。
国の法律で、チーフ(Chefarzt、いわゆる部長)は65歳未満が務めること、と定められているのだそうです。
2. 65歳をこえたら、決定権はないコンサルタントとなる
Philippにそのあとも働く人はいるのかと聞いてみると、優秀な医師はSenior consultantとして若者にアドバイスする立場ではたらく人もいるとのこと。
おそらくSommer先生もそうなるんじゃないかとのことです。
ただ、チーフにはもうなれないのと、チーフの決断がすべてに優先されるので、senior consultantというのはものを決定する立場ではないんだって。
忘年会のときにSommer先生と話した時は、Kantonsspital GraubundenのChefarztは公募であり、有名病院の上級職なのでドイツやスイスから応募がくると思うができればPhilippが継いでくれるといいなぁとおっしゃっていた。
アルゲバー・ルーディ・ソマー、そしてスティルハード(PhilippはStillhardという名字である)と、このAOセンターは続いていくのだろうか。
ちなみにPhilippは58歳くらいでearly retireして人生楽しみたいよとのこと
そりゃスイスの給料だからできる話である(日本の整形外科医の3-5倍)